realty
今度こそ近況、もしくは見聞きした事の記録
そんなわけでつい先日、いろいろありつつも無事に新しい部屋に転がり込むことに成功したので、近況兼、事の顛末を書きつけてみようかと思います。
- またの名を「海外滞在経験ゼロ&行った先にも知り合いゼロだったけど、今のところ何とかなってるのはこの人のお蔭だ!いやマジで!」。
上にも書いたとおり、自分は海外に1週間以上滞在した事がない上に、新しい職場の人とも初出勤の日まで直に会ったことが無かった&近辺に滞在している知り合いもいなかったという「経験ゼロの繋がりゼロ」人間だったので、部屋を探す際には最初から不動産屋さんに全部お任せするつもりでいました。
で、当然ながら部屋の貸し借りのようなややこしくてデリケートな話題を英語でやり取りするのには不安があるので、日本語の分かる人(できれば日本人の方)を探していたところ、たまたま見つけたのがFairfax Realtyという不動産屋さんのYoshiko Kasamatsu(笠松美子)さんでした(注:名前掲載の許可は取っています)。
- NIHに通うことになった(&近辺に住むことになった)人なら必ず一度は目を通すだろう素晴らしい情報サイト、Living in Rockville(初代:http://web.mac.com/ishisato/Site/top.html, 2代目:http://web.me.com/postdoclife/Site/top.html)に書かれていたので迷わず連絡。サイトを維持している初代&2代目の方々には本当に頭が下がります。
- Kasamatsuさんの連絡先は上記のサイトに書いてありますが、もし万が一ページが無くなったときのために転記。
Fairfax Realty
Yoshiko Kasamatsu
11333 Woodglen Drive, Suite 150, Rockville, MD 20852
Tel: 301-881-9800 ext. 158
E-mail: kasamatsu@@fairfaxrealty.com
(メールを出す時は@をひとつ削ってください)
最初にメールを送ったのが3月で、5月末に実際にお会いして部屋を見せてもらったりなどなどしたのですが…
…細かいことをつらつら書いても仕方ないので簡潔に書くと、「超絶お世話になりすぎてどうしよういや本当に」
具体的には、
- 現地入りする日時をお伝えしたところ、きちんと把握してくれ何度も電話をかけてもらった(国際電話でばんばん携帯に電話してきてくれました…すみません、電話代高いのに…)。
- 恐ろしくよい物件を紹介してくださったので、いろいろ見て回らずとも一撃で決まった。しかもこのアパートの大家さんと親しいようで、話がものすごくスムーズに進んだ(下記の家具の件で他のマンションにお邪魔したところ、そこでも顔パスだったのでうひょううひょう(謎))。
- しかも契約に必要なお金を支払うのに、ご自分の小切手とこちらのトラベラーズチェックを交換してもらった。実はアパート契約の際には必要なお金を小切手(本物のcheck、現金やトラベラーズチェックでは駄目)で支払わなければならないらしい。小切手は現地の銀行に口座を開けば手に入るけれど、そもそも住所が定まらないのにどうやって口座を開くのかと(ry*1
- たまたまタイミング良く日本に帰られる方に連絡を取って頂き、家具を譲ってもらえることになった(入居初日からふかふかベッドで枕をもふもふできたのはこのお蔭)。しかも運搬についても色々と話をつけてもらって、非常に安く済んだ。
- 家具を譲る譲られる件については(多くの渡米ブログを見る限り)知り合いや掲示板をチェックして自分で相手を見つけて交渉するのが普通のパターン。不動産屋さんに部屋だけでなく中身もお願いしてしまうとか、どれだけ世話になり倒す気なのか自分…。
- 特に自分はひとりで引っ越してきた&車を運転しないので、家具をどこで手に入れるか、どうやって部屋に設置するかは深刻な問題だった。最悪、名古屋時代よろしくまた家具を借りて暮らすか、家賃がかさんでも家具付きに住むかと考えていたところだった。
- 食器やちょっとした食料品、食器洗い洗剤など、生活に必要なものを譲ってもらった(念のため書いておくと、もちろん食器類はすべて新品)。
- 恐ろしいことに、なんとお米&炊飯器まで…!名古屋時代は炊飯器レスな生活をしていたのもあって、家具と合わせてここが本当に自分の部屋なのかだんだんいい意味で疑問になってくるレベル。
- 電気の契約のためにわざわざ電力会社まで車で連れていってもらった。これがまたメトロでは行けないようなところで、車に乗れない自分はもうどうしようかと(ry
まだまだありますが枚挙に暇がなさすぎて終わらない&まだ現在進行形でお世話になっているのでこの辺で。ここ数日で、もう何回事務所にお邪魔したか&車に乗せてもらったかわかりません。
- 一番すごいのは、これだけの事をはじめて会った人にできるということ。いくら初対面の人を案内するのが仕事だとしても、ここまであれこれやろうとしてくれるのは凄い。しかも、自分の持っている人的ネットワークを最大限に惜しみなくつぎ込むところも。
まあ、普段日記にまったく具体的なことを記載しない自分がなんでまたこれだけ熱心に書くかといえば、実はインターネット上に全然情報がないのですね、この方の。
- 実はメールを送る前に、ちょっとGoogleで会社名を検索したりなどしたのだけどあまり引っかからず。会社や団体ならまだしも、公人ではない個人を調べるのは何だか詮索しているようで気が引けるので熱心にはやりませんでしたが。
もちろんいくらインターネット上に情報がないといっても、Living in Rockvilleに書かれているという事実が十分信用できる方であることを保障しているわけですが、いかんせんどんな人なのかがわからないと困ったことも起こり得るだろうということで、ささやかながら自分の経験を書いてネットに放流するわけです。
- Kasamatsuさんと一緒に見て回ったりしていると、かなりの頻度で携帯に電話がかかってくる(しかも皆さん旧知の仲のような)ので、本当に知り合いの多い人なのだなと実感する。こんな事を書くのはとっても馬鹿馬鹿しいが、インターネットでの引っかからなさが嘘のように。
あと、いろいろ話を伺うに、日本での不動産屋さんとこちらの不動産屋さんはシステム然り、業務内容然り、かなり違うようなので、先入観を持って行動するとよくないかもしれません。
- 一番驚いたのは免許の維持に信じられないほどコストがかかること。その他にも色々と費用がかかるようで、話を聞いている限り不動産仲介業って赤字なのでは…?!と思うことしきり。なので、州によってはお客さんからより高額の手数料(だと思う、日本語がこれでいいかちょっと自信がない)を取るのだとか。
- あと不動産に関係して、こっちでは物件の周りがどんなところか(付近の治安は…子供がいれば学校は…等)について、情報を提供してはいけないらしい。なので、これらの情報についてE-mailで返事をくれなんてもってのほかの模様(E-mailは立派な証拠になり得る)。
以下、住居と関係ない話題&個人的に思ったことの記録。
- 良くも悪くもインターネットが猛威を奮っているなあ、と思う。
- たとえばインターネットとGoogleの出現で、個人がなんでも調べられると思い込む症状&それが一部の専門家の仕事を妨害している件など。
- 迷惑を被っている業種の最たるものはお医者さん(患者がインターネットで勝手に「自己診断」してくる)だけれど、どうも不動産業も似たようなことがあるらしい。
- 自分は(やはり専門職についている者のはしくれとして)基本的に「餅は餅屋」だと思っているので「専門家に任せて素人は引っ込んでろ」と言うのに躊躇しませんし、人から言われるのも構いません。
- そんなに専門家に意見したかったら自分がなればいいじゃない、もちろんネット頼みじゃなくてリアルで専門家に、と無茶を言ってみる。でもやってみて成れれば意見する権利をゲットできるわけだし、成れないならやっぱ専門家半端ないってことでありがたみが倍増するし、どっちに転んでもオールオッケーなのでは(微妙に適当な結論)。*2
- 計算機を適当に扱える能力はまだスキルにカウントできるらしい。
- 件のオフィスにお邪魔したときにそこにあったPCをポチポチして、ちょっとお役に立ったりなど。East Asian language setさえインストールしてあれば、Region and language optionのあれこれを直感に任せてポチポチっと押すだけで英語版Windowsでも日本語入力がお手元に。*3
- 妙なことを書くと思われそうだが、自分の周りの人は研究関係の知り合いはもちろんのこと、その他の友人知人含め大体の人がPCをあしらうのに慣れているので、計算機を適当にいじくりまわす事が特別なスキルなのだと全く思っていなかった。
- そして心底Windowsユーザーでよかったと思う瞬間。ちなみに職場で与えられたPCは問答無用でWindowsだった上にアカウントがWindowsネットワーク(NTドメイン?)で管理されていて、デフォルトのメーラーがOutlookでした(しかも席に着いたらすでに職場のメアドが設定済みだった…)。
ほかにもいろいろ思うことがあるのですが、これはまた後日。
というわけで(ry