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Influence

恒例の年末更新(如何にして自分は突然AI驚き屋と化したか)

ついさっきめちゃくちゃ遅刻しながら社会人学生アドベントカレンダーの記事を上げたばかりですが、恒例の年末まとめ更新もいちおう恒例なので書いて投げておこうと思います。

  • とは言え、今年はUoPeopleのコンピュータサイエンス学科を卒業、Georgia Tech OMSCS (Online Master of Science in Computer Science)出願&合格、OMSCS最初のターム振り返り、ですでに3記事も書いているので、ここに書きやすい、本業以外のことは大体書いてしまっている感じも。
  • ちなみに毎年この年末記事で言及している年末恒例大学の同期忘年会(地味に今回20回目)も恒例な感じで昨日オンライン開催。今年は自分がある種のAI驚き屋となったためにシンギュラリティネタなどをばんばん放り込む。そうでないと大体、家族(子供)の話か投資(家計)の話か職場環境の話になりがち。そして自分はそのどれにも興味がない(職場は自分以外が全員民間企業なので話があわないのもある)。
    • 他の人の家計の話を散々聞いた後に「みんな給料明細とか見てるのか!自分は年間いくらもらってるかも知らないのに!」とか言い放つポジション。

自分を構成するメインの要素である本業=大学での研究活動は今年もある意味で低調だったのですが、ChatGPTの出現と自分のUoPeople卒業/OMSCS入学が重なったことで奇妙な方向に勢いを得ている(今も)状態です。

  • かつて20代の時、一度目の学部を出て修士に入ったときの、あの身体全体に満ち満ちる激しい「何か」を再び経験する。2度目の修士でも、40代でも、教員をやりながらでも、通うのがオンラインであっても、どうやら関係ないらしい。
  • 「何か」を形容するのは難しい。平たく言えばエネルギーとか、活力とか、そういうものだけども、もう少し記述するなら、「学部という知識の詰め込み=学問の助走を終え、数年かけて一つの何かを成したという達成感と、頭の中に作り上げられつつある学問体系がかみ合って、修士という次のステージで走り出したい渇望のような何か」で、それが今にもほとばしりそうに体の中に満ちている感覚。
  • これが生成AI(LLM及び拡散モデル)という新しい分野、さらにそれに関連した本業分野での激烈な進歩、およびたまたま7月にあったとある小規模な学会の招待講演の機会と結びつき、不思議なことが起こったように思う。
    • 学会のタイミングが絶妙だった。話が決まったときは2022年秋でまだ生成AIは話題になる前、要旨とタイトルを出すころは2月末で生成AIは知ってる人は知っていて大騒ぎが始まったころ(ここで生成AIのことをほとんど何も知らないが生成AIというキーワードをタイトルに放り込むことを決める=にわかプロ驚き屋の爆誕)、講演があった7月初めには全員知っているというタイミング。

おそらく、本業分野の人たち、特にAIを前から使っていた人が今年の自分の様子を傍から見ていれば「ただのAIにわかが、いきなりプロ驚き屋みたいな真似をしている」ように見えるはずです。

  • にわかなのも、驚き屋なのも、確かにそうで全く否定しない。しかし残念ながら、自分の「にわか」も「驚き」も実は学部卒業と修士進学に伴う「学生ゆえの未熟さと学生が感じる新鮮な驚き」の成分が相当にあるので、ただのバイオ出身准教授が騒いでいるのとは少しだけ違う、はず。
    • いくら長いこと生物と情報の学際領域にいるとはいえ、バイオ系列の准教授がいきなり生成AIとか言い出したら誰もがいぶかしがるだろうけども、CSの学部を出て修士に入りたての学生が生成AIに関心を持つのは当然で、突然貪るようにarXivを読みだしても別に変ではない。そしてこれまでの研究経験による論文読みこなし術がChatGPTの圧倒的CS知識+驚異のチューター能力と合わさり、貪り速度を爆速にする。これまでろくにPytorchもTensorFlowも触ったことがないけども、ChatGPTの助けを得て狂ったようにモデルの実装を読んでいく。

来年はこの満ち満ちた何かをちゃんとコントロールして、修士学生なりの成果に落としたいところです。

  • バイオ出の准教授としての自分と、CS学生としての自分を上手に対話させたい。たぶんChatGPTがあればなんとかなる。
  • こういう状況を踏まえ、ある種プチインフルエンサーのような挙動をしていた(している)自分を指して今回のタイトルはInfluenceとした。これが本当の意味できちんとしたInfluenceへと変化していってくれれば。

というわけで(ry