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strength

今日はこの記事に載っていたstrengthfinder(強み発見テスト)を取り上げてみます。
僕の脳回路はこのように繋がっている: 『さあ、才能に目覚めよう』ストレングス・ファインダーの結果と読後感 - ミームの死骸を待ちながら

  • この手の統計占い(統計データに基づいた性格分析)はかなり好きなので、喜んで1680円投げました。
    • 本についてるIDでインターネット上のstrengthfinderテストを受験(180問程度)→34ある資質(この本では才能と呼ぶ)から上位5つが表示。そこら辺の無料性格診断よりはおそらくずっと正確で、有料の診断としてはかなり安い。
    • 34の資質については元記事に一覧あり。
    • この本では、才能を「ほっといても勝手にやってしまう思考パターン」と定義している。つまりは染みついたやり方、一番性にあったやり方というわけ。
    • 無いものねだりをせずに、この染みついたやり方を見出して生かせば、いろいろと人生うまくいくんでないの、実際うまくいってる人は統計的にそうっぽいよ、という論理。書籍には34の資質の説明のほか、「実際うまくいってる人」たちの逸話やコメントが満載。
  • 本当はこの記事だけでなく、その次のブクマ400overな記事にも冊数とか速読の件とかでコメントしたいんだけど、今日はあくまでその前の記事で。
    • 次記事について手短に、かつ手厳しく済ますなら「メモを捨てろ、本を捨てろ、そのでかい鞄を捨てろ」第2弾といったところか。今日触れる強み分析によれば、Hashさんは収集心が強みだというのに、第一弾といい今回といい、どうも強みがマイナス方向にアピールされてしまっているように見える。

で、長い前置きはこの辺にして自分の結果晒し。

1.学習欲(Learner)
2.内省(Intellection)
3.分析思考(Analytical)
4.収集心(Input)
5.回復志向(Restorative)


てな結果でした。
結果が出たとき、ほぼ事前予想通りで笑っちゃいました。
ちなみに、元エントリのHashさんとは3つかぶり、dankogai氏の記事*1のコメント欄の人とは4つもかぶります。

  • 一応34から5つとる組み合わせは28万弱あるはずなのに、いやはやとんでもない。
  • (1/14追記)ブログ検索で上の「資質」の組み合わせから飛んできた方がいたので、自分もちょっとやってみようと検索をかけたら、なんと上位4つが同じ方が二人もいました

一応個々の解説も抜粋&適当にコメントをば。


学習欲

あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです。

最初にいくつかの事実に接することでぞくぞくし、早い段階で学んだことを復誦し練習する努力をし、スキルを習得するにつれ自信が強まる――これがあなたの心を惹きつける学習プロセスです

  • 学ぶことが楽しくない人がこの世にいるってこと自体がちょっと考えにくい。だからこそ自分に染みついた考え方なんだろけど。
  • 習得するプロセスが楽しいので、スキルが飽和してくる(伸びが鈍くなってくる)と飽きるってのもあると思う。
  • Wikipediaのどうでもいい記事を延々読む癖*3は多分これと4番目の収集心から来ている気がする。

内省

あなたは考えることが好きです。あなたは頭脳活動を好みます。あなたは脳を刺激し、縦横無尽に頭を働かせることが好きです。

内省という資質は、あなたが何を考えているかというところまで影響するわけではありません。単に、あなたは考えることが好きだということを意味しているだけです。

あなたは内省的です。ある意味で、あなたは自分自身の最良の伴侶です。あなたは自分自身にいろいろな質問を投げ掛け、自分でそれぞれの回答がどうであるかを検討します

  • まず考える。とりあえず考える。何もなくても考える。最後に挙げた自問自答と検討は本当によくやる。何も考えない状態というのはちょっと考えにくい。
  • 考えるエネルギーを適切にコントロールしないと。

分析思考 

分析思考という資質を持つあなたは、他の人に「証明しなさい。あなたの主張がなぜ正しいのか示しなさい」と強く要求します。このような詰問を受けると、自分の素晴らしい理論がもろくも崩れ落ちるのを感じる人もいます。これがまさしく、あなたの意図するところです。あなたは必ずしも他人のアイデアを壊したいわけではないのですが、彼らの理論が堅固であることを強く求めます。

あなたはデータを好みます。データは人々の考えに左右されず、ありのままだからです。あなたはデータを見ると、パターンと関連性を捜し出します。一定のパターンが互いにどのように影響するのか、どのように結びつくのか、結果はどのようなものかを理解しようとします。そしてその結果が、提示されている理論や目の前の状況にふさわしいかどうかを知ろうとします。

  • 人の話を聞いていて「あー、今の流れは理屈がすかすかだー」と思うことは結構ある。自分で話していても「あー、今の理屈はやわやわだーくそー」と思ったりもする。
    • 何かを見て、ナイスな思い付きだなと思っても根拠がはっきりしないともやもやする。単にうまいこと言ってるだけなんじゃないの、とか思いもする。
  • データについてはまさにこの通りなので何も言うことは(ry

収集心

あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。あなたが収集するのは情報――言葉、事実、書籍、引用文――かもしれません。あるいは形のあるもの、例えば切手、野球カード、ぬいぐるみ、包装紙などかもしれません。集めるものが何であれ、あなたはそれに興味を引かれるから集めるのです。そしてあなたのような考え方の人は、いろいろなものに好奇心を覚えるのです。

  • とりあえず気になったら興味はなくても一通り調べる癖はある。この前はリヒテンシュタイン公国がなぜ国として残っているのかの歴史的経緯や、すあまの原料がういろうと同じだということを突き止めた(すごくどうでもいい上に全部Wikipedia頼み)
    • でもって分析して学習して色々考えて分かった気になる。
  • 切手を集めるのは子供のころささやかにやっていた。

回復志向

あなたは問題を解決することが大好きです。さらなる困難に遭遇するとうろたえる人もいますが、あなたはそれによって力を与えられます。あなたは症状を分析し、何が悪いのかを突き止め、解決策を見い出すという挑戦を楽しみます。

底に潜む要因を明らかにし、その要因を根絶し、物事を本来あるべき輝かしさへ回復することを素晴らしいと感じるのです。

  • トラブルに積極的に巻き込まれにいくところはあるような。もちろん本来の意味での問題解決にも興味はある。
  • 書籍の方の「この資質を持つ人の活かし方」にあるように、「長いこと問題が未解決だと敗北感を味わう」というのもあてはまる。実は解決できない問題とか、相手がある問題で相手が解決する気がない場合、出来ることなら関わりたくないとも。


ちなみにどうやら自分はHashさんの考える既定路線に乗っているっぽいです。

才能を組み合わせて考えてみることで、自分の特徴がわかってくる。

「収集心」と「内省」があることから、僕はモノや情報を集めるのが好きな知りたがりで保管癖があり、収集すること自体に喜びを感じ、 考えることが大好きで一人の時間を好み、自分自身との対話によって状況を把握する独学屋、とでも言えようか(これは自分でもわかる)。


しかし、そこに「学習欲」でも「分析思考」でもなく、「回復志向」と「戦略性」が加わっているのがおもしろい。

僕の脳回路はこのように繋がっている: 『さあ、才能に目覚めよう』ストレングス・ファインダーの結果と読後感 - ミームの死骸を待ちながら
  • 確かに自分の結果5つ全部が同じような方向を指している点については自覚あります。
  • 「まず事前に学んで(学習欲)、学んだことをよく考えて(内省)、状況を分析して(分析思考)情報収集して(収集心)問題を解決する(回復志向)」(なんだこの典型的っぽい問題解決プロセスは)
    • 何を最後に持ってくるか(最終的にどの資質を満たすために他の4つを使うか)でいろいろ変わる。学ぶだけ、考えるだけ、集めるだけ、分析するだけに終始せずにそれを問題解決に投入できるとちょうどいい。

正直なところ、たとえば34の資質の中には「ポジティブ」とか「未来志向」とか「アレンジ」とかそれこそ「着想」とか、格好よさげなものがいっぱいあるのにそのどれも上位に来なくてショボーンですが、どれも前々からわかっていたことなので今更めげても仕方ないわな、とか思ったりもします。

  • 向いてないものは向いてないんだからしょうがない。書籍の本文にもあったとおり、手持ちの札でなんとかするしかないという奴。
    • 「ひらめき(着想)がないなら、考えを重ねて(分析思考で)答えにたどり着いたらいいじゃない」(数年前にとある人と話をして得た結論を今回出てきた用語で言ってみた)

追記:
なんだか同じようなものばかり上にきてつまらない&この5つが全てではなく多少の順位変動はあるだろうという意味で、6位から34位の情報も知りたかったのだが(特に入れ替わりそうな6位や7位が何なのか興味があるのだが)、どうもカウンセリングつき?なのか、かなり高額($550)な上にそもそも日本ではサービスが提供されていない模様。

  • カウンセリング要らないから結果だけくれとか言っても多分ダメなんだろうな。

まあしょうがないかということで、1年ちょっと前に受けたリクルートのStrengthテスト(http://www.r-cap.net/str07/)の結果でも晒してみる。きっと6位から34位の様子はこんな感じに違いない。



34の資質と直接対応付けはできないけれど、冊子に載っている上位3つについての詳しい解説を読む限り、よく一致しているように見える。

  • ポジティブ4%、ひらめき1%人間ですよいやはや。
    • この1%を見た時も確か笑ってしまったはず(少なさの限界に挑戦的な意味で。0%は多分叩きだせないから、1%が占める比率の最小になるはず=そんなに少ないのか我がひらめきよorz)
    • だからひらめきには頼らないし独創性とか狙わないよ。とにかく考える方向で何とかするよ、という話。

さらに追記:
2年前、2007年の生命科学夏の学校シンポジウムでお呼びした島岡先生が、度々このテストについて触れているのを見つけたので参考リンク。
ハーバード大学医学部留学・独立日記 第二部 三重大学医学部編 ... 自分の強みを知り、Strong Lifeを生きる:StrengthsFinder
「強みとは」|プロフェッショナル根性論|実験医学online:羊土社

  • 夏の学校でも「strength-based approach」について英語で講演頂いた記憶が。
  • あの時、堂々と壇上で「強みを生かすこと」を語った島岡先生に、「確かにその通りだけれど、どうしてこの人はこんなに堂々と、その事を当然のように語れるのだろう…?」とどこか引っかかった覚えがある。が、strengthsfinderの結果に「自我」と「最上志向」があるのを見て、納得がいった。

ちなみに、以前はこのような考え方だったようです。
ハーバード大学医学部留学・独立日記 第二部 三重大学医学部編 ... プロジェクト・マネージメント:その人の長所に投資する・短所の克服には投資しない ーStrength-based approachー

これ(プロジェクト選びはそのポスドクの長所にかけるということ)は、Marcus Buckingham & Curt Coffman の「First, Break All the Rules」より学んだことですが、私の考えを根本的に変えました。以前は私は適切にトレーニングすれば(+根性で)、Biochemist をImmunologistに、 M.D. をStructural Biologistにプロジェクトに応じて変えることができると信じていました。

先生、いくらなんでもそれは無理death。


というわけで(ry

*1:http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51076714.html

*2:書籍の方でも、回復志向の人はトラブル多発地帯に投げ込むとよく、逆に最上志向の人はそういう扱いをしては駄目だとある

*3:グーゴルプレックスとか超無意味な雑学