「21世紀、人は紙になる」
連日の更新になりますが、今日はこれから行ってみたいと思います(注:タイトルの誤字はわざとです)。
http://www.kawai-juku.ac.jp/sci/
これ自体は河合塾のサイトにある、高校生〜一般向け?の科学技術紹介ページなのですが、8つに分かれたそれぞれの「フロア(分野)」につけられた宣伝文句のうち、生物系だけ何とも過激です。
5.生命・遺伝子フロア
脳と知性を解明し、命の生産も企てる「遺伝子からの生命科学」
早々に解析の終了したゲノム情報。21世紀、人は神になる
生産を企てたら生命倫理に後ろから刺されますよ?
神になるとか言ったら信仰を持つ人々に後ろから刺されますよ?
ちなみに次点は
4.情報フロア
数学とICの結合で「IT帝国の実現」を目論む
「コンピュータは社会システムから人間の完成まで「情報」に変える
「IT帝国」それ自体は使い古された表現だけども、上の「神になる」を見た後に「人間の完成まで情報に変える」とかを合わせて見るとどうも何かを感じて(ry*1
はい、もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、両者の境界に位置することで名高いバイオインフォマティクスは、この生命フロアの中にある「方法としての分子生物学」に*2書かれています。
すでに、そんなゲノムに始まる遺伝子、生体物質、機能などの相互関係を明らかにする「情報科学としての生命科学」は、バイオインフォマティックスとして、アメリカでは一般化しつつある。日本でも、生命情報工(科)学という訳語で、その学問を、国は立ち上げようとしている。
20世紀後半、生き物そのものを扱う生物学を、遺伝子を扱うことで飲み込み、生命科学・生命工学としての一大バイオ帝国を築き上げた分子生物学は、21世紀、自らの産物をより発展させるべく、もう一つの帝国「IT」との提携(あるいは合体?)が求められている。
バイオ帝国とIT帝国が提携することで出てくるのがバイオインフォマティクスらしいです。こう書くとなんだか政治っぽくていやですね。
- しかし、この前の文章を見る限りだと「生体物質を探してDNAの配列を決定する地道な分子生物学に代わって、IT帝国がゲノム暗号の解析に来ましたよ」と読めてしまって、明らかにバイオ帝国はITに進軍されてる感じを受けるんですが。
- この文章に則るなら、バイオ帝国内のIT帝国領地みたいなところなのか、ここは?
…まあ、何をどう書こうと結局のところ(ryな訳ですが。
追記:
タイトルの「紙になる」は、理研のDNAbook(参考:http://www.dnaform.jp/products/dnabook_top.html)をイメージしたりしてなかったり。遺伝子を構成するDNAの分子を紙にくっつける(固定する)ことで、生物の全遺伝子(ゲノム)を本として持ち運び&保存できますよという商品です。
- 人間の完成を「情報」に変える、にも少しは関連しているかな、とも思ってみたり。
というわけで(ry