「なまもの生物」/「叫ぶ人間は後ろに座らせろ」
この前のなまもの(生物)物理若手の会夏の学校に続き、なま(生)化学若い研究者の会夏の学校に行ってきてみました。
- 生物物理との比較(ほとんど印象で語っているので間違いを含む可能性大):
- 開会式がちゃんとしてる。
- 参加者名簿が配布される。専門や興味の欄(任意)まである。
- オーガナイザーによる講師の先生の説明がしっかりしてる。
- 聞き手がワークショップで寝ない。
- 研究交流会はイベント色が強い。
- しかし飲み会はわりと早めに切り上げられる。
- 飲み会で羽目をはずさない。
- 飲み会で壊れない。
- 参加者が幅広い。学部1年生から企業の人までいろいろ。
- シンポジウムにて、医学部の先生は質問者の学生に対しても「先生」と呼ぶ*1
- 何故かmixiネタが多い。
- 東工大だと名乗ると「シンドラーのエレベータ」ネタを振ってくる人が複数いる。
- 生物物理の名前を出したら「自分の先生からすごいカジュアルな学会だって聞いてるんですけど本当ですか」といわれたりする。カジュアルというより適当という言葉の方がしっくりくる、と心の中で思う。
- 高校の頃は数学や物理が苦手だったという発言に共感する人が多い。
- バイオインフォマティクスと言ってもあまり通じない。
- コンピュータを使って…と言うと、物理化学的なもの、具体的にはシミュレーションを連想する。「とりあえずこれをシミュレーションしてこういう結果を出すんですね」と言われる。そうではないことを説明するのに時間がかかる。
- 閉会式もしっかりしている。会計報告がある。
- 生物物理=よくもわるくも物理、生化学=よくもわるくも生物、な構図。
追記:
久しぶりに応酬あり : 生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ
ところで博士学位をとったらなんらかの特典を与えるという話しは、どうも若い人には不評で、博士の学生の定員を減らすべきだと意見が強く出されました。それか学生を社会に適合できるよう教育すべしという意見が出されました。
この場にいて質問など少ししてみたり、やり取りを聞いていた人間として一言。
定員減や教育の話題は、一部の人が何度も繰り返し主張していただけで、全体としての意見だとは到底思えません(前に座って叫ぶ人たちの意見=全体の意見っていうのはどうなのか…世の中、いつもそんなもんといえばそれまでですが)。
私個人としての意見は「定員減は時代の流れに逆行することなのだから(実行できたらできたで素晴らしいが)あまり現実的ではない*2」「教育についても、教育した成果がどれだけ出るのか疑問。院の科目なんていくらでも回避可能なのだし、そもそも教えられて適合できるようになったら誰も苦労しない*3」です。
ただ、学位による特典はあってしかるべきですが、それによって「損をする」人たち(学位による特典を持った人間に職や地位を奪われる立場にある人たち)からの反発をどう鎮めるかが非常に難しいのではないか、という懸念はあります。
さらに追記:
定員を減らす話、多くの人からは「それでいいじゃないか、何故減らさない」という意見が出ているみたいですが、減らすにしてもどれくらい減らすのか、そもそもどの程度が適正なのか、という話が全然ないように思えます。もっと言えば「人数が必要な研究(ゲノムスケールでどうたらとか)」に投入されている院生を減らしたとき、何が起こるのか、ということも、あまり考えられていないような気がします。
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- まあ、将来的に減らすにしても、「今あふれているものをどうするか」の策になっていないのだよなあ、とも。
さらにさらに追記:
一応自分は博士課程にいますが、特典があろうがなかろうが、教師になったり官僚になる気はないです。いわゆる(世間と隔離されていたいという意味での)「象牙の塔」志望者なので。
というわけで(ry