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「じかんをつかうな」

スライド作る前に息抜き

修士論文に取り組むM2たちに観察された現象についての研究】


<序論>

日本における大学院教育の(略)修士論文を作成している学生たちがどのような心境に陥っているかについて、実際にM2の挙動を観察し、主観的な感想を付け加えることで明らかにしようと試みた。


<方法>

観察対象としたのは(略)なお、これらの観察は意図して行ったものではなく、勝手に目に入ってきた様を適当に取り上げただけである。


<結果・考察>

1. 日時の感覚の麻痺

  • セミナー類の参加が免除された上、土日も返上して活動することによる、今日が何日で何曜日だったか分からなくなる現象。しかし締切までの日数だけは忘れない(人によっては忘れる)

2. 一日のうちで息抜きをする時間帯が揃う

  • 何故かふらふらと共通スペースに漂っている時間がM2全体で一致する。これは修論作成の前期よりは、後期になって観察された。

3. 泊り込み陣営2人による交互の泊り込み。

  • さすがに二泊連続は出来ないという制限が生んだ周期。お互い、泊まる日がかぶらないよう交互に研究室に泊まっている*1
    • 「同じ日に二人以上の学生が泊まっている場合、いずれかもしくは双方の学生が相手に気を遣ってしまう」(泊り込み陣営の1人が主張する、いわゆるルームメイトの原理(適当))

4. 修論そのものに対する感覚の麻痺

  • 「もはや何を書いてもよさそうな気がするけど、何を書いても修論全体が駄目な感じがする」
  • 学部の学生実験のような考察を適当に書き綴り、それを校正するうちに発生してくる感情。または、文章の構成のまずさを指摘されては直し、直しては指摘されるうちに発生してくる感情。

5. 妙にローテンション/ハイテンション

  • ローテンション(書き始め/書きたくない)→ハイテンション(勢いに乗ってどんどんページが増える)→ローテンション(イントロや考察で詰まる)→ハイテンション(書き上がる)→ローテンション(直される)→〔ハイテンション(なんとか直し終わる)→ローテンション(また直される)〕*任意の回数→「修論そのものに対する感覚の麻痺」

6. 独り言の増加

  • 「そうだ、こうすればいいんだ」「これで大丈夫のはずだ」「どうしてうまくいかないんだ」「どうやったらいいんだ」「謝辞をどう書けばいいかわからない」「論文の引用をどういう体裁でやればいいかわからない」「TeXがわからない」「イラレがわからない」「ワードがわからない」「ホチキスの芯がない」
  • 「わからない」系統は独り言でなく、同じM2に向かって助けを求める声になることも多い。
    • 前例がないと横で確認し示しあうという例。

<まとめ>


近年、修士課程の学生における修士論文作成についてのモチベーションは(略)今回の研究によって、修士論文を作成する際にM2の学生はただ滅入ったりうろついたり泊まったりするのではなく、明確な周期をもって滅入り、うろつき、泊まるということが明らかになった。さらに、修論作成にともなう持続的な緊張状態が、最終的に修論自体に対する感覚の麻痺をもたらし、これによって、諦めと脱力、思考力の低下がM2を襲う様子を確認することができた。また、その結果、修論のクォリティはある一定以上には上がらない可能性があることが示唆された。*2
最後に、今回観察対象としたM2集団における修論本体の作成はほぼ終わりに近づいているが、これから修士論文発表会に向けてスライドの作成が始まる。これに際しても新たな現象が発見される可能性を空想する。


<謝辞という名のあとがき>


調子に乗って書いた。
修論ネタなら何でも良かった。
今は反省しつつスライドを作っている。

*1:現在進行形/少なくとも1週間は続いている

*2:今回の観察ではこの現象を確認する前に締切が来たため、これはあくまで可能性である