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「むりぽメール」

メールサーバいろいろ

この前、ある人と話をしていたら「XXさんからメールが来るからその都度返信するのだけど、毎回送ってくる/こっちに返信してくるアドレスが色々だ」という話題が出てきました。
大学、プライベート、その他公的機関、携帯、実にいろいろなアドレスから来るのでとりあえずは来たアドレスに返信しているが、そんな状態でメールの管理は大丈夫なのか?などと心配している様子。
まあ、どうせなら本人に聞いてみるかと物のついでに聞いてみたところ、「いつもgooglemailを使っているのだが、そのときFromを自由に設定できるので、その都度気まぐれでメルアドを変えている」とのこと。


実はこの「気まぐれ」が何とも腑に落ちず、色々と考えたのですが…


気まぐれでメルアドを変える、という行為には、From欄のメルアド=服や小物と同じ「アクセサリの一種」という考え方が裏にあるのかもしれません。*1
自分などはどうもFrom欄=相手のメーラーに表示される送信元の(所属の書かれた)「名刺」のような印象を持っているので、同じ相手にそうころころと変えるのはどうなのか、などと考えてしまうのですが、どうなんでしょう。そういう意味では大学とプライベートを区別しないのも、「名刺」の観点からはちょっと抵抗がある行為だったりします。(もちろんもっと単純に、いろいろなアドレスから送られるとメーラーの振り分けに設定するアドレスが増えて面倒だから勘弁して欲しい、というのもあったりしますが。)


また、送信元サーバと送信元アドレス(From)が違うメールの代表例がSPAMやらワームやらフィッシング詐欺やらなので、Fromが書き換えられているだけで(受け取った側の気分の問題より先に)何かしらのフィルタリングにかかってしまうのでは?という素朴な疑問もあります。
で、調べてみたら、ありました→メール送信者認証の仕組みを探る(2/2) - ZDNet Japan


Fromが変えられていると『メールの「From」ヘッダなどに記述されている送信元メールアドレスの認証(PRA認証と呼ばれる)』に引っかかります。
ちなみに、googlemailではFromが変えられているとSender:に正しい(本当の)アドレスがつくみたいですが、これについては
http://www02.so-net.ne.jp/~hat/imail/xfields.html#originator
にあるように、『MSAと呼ばれるサーバは、From:に異常を発見したとき、正しいメールアドレスをSender:に付ける事になっている』という動作を反映したものだと思って良さそうです。*2


まあ、実に些細なことではあるのですが、結論としては「Fromを変えるってのはマナーとしてどうかねえ」ってことだったりします。(はっきり良いとも悪いとも言えないので、最後までもやもやなまま終わってみます)

*1:自分もヘッダに妙なものを付け加えて遊んだりした時期があったので、気持ちはわからなくもないのですが…。

*2:上述のPRA認証はSenderも見るんですかね?よくわからず。おそらく見てるんでしょうけど。