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積算

最近の会話を適当に思い返してみて、「個々の事象」に深く立ち入ろうとする人と「全体を統べる理論」を知りたがる人がいるのだ、と思ってみる。

  • 前者は事象を楽しんでいる。後者は理論に感じ入っている。

最近、リンク元に表示される検索ワードの中に「東工大 博士一貫コース」があったので、試しに検索してみたところ、こんな記事を見つけた。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/archive/news/2004/12/03/20041203ddm002040182000c.html

東工大:「使える博士」育てます 海外で武者修行も−−「一貫コース」導入へ


 「視野が狭い」などの理由で企業が敬遠する博士の質を高めようと、東京工業大(相澤益男学長)は来年度、大学院の電気系5専攻に「博士一貫コース」をつくる。博士号取得まで通常5年かかるのを4年に縮める代わりに、海外での武者修行などを課して「使える博士」を育てる。


 文部科学省の大学院設置基準上は、優れた学生については5年を3年まで短縮できるが、大学が制度として導入するのは珍しい。


 構想では、同専攻(定員207人)の成績上位者2割程度を「一貫コース」で養成する。専門分野の研究に加えて、知的財産や経営など他分野も学ばせ、視野を広げる。企業トップを「後見人」に迎え、面談などを通じてマンツーマンで自己表現力や交渉力も鍛える。


 修士論文を免除して博士号取得までを短縮し、残り1年は海外実習などで実地経験を積ませる。1年目から研究助手としての報酬も出す。日本では毎年1万人以上が博士号を取得するが、就職が厳しいため、工学系大学院では優れた学生が博士課程に進まず就職する傾向が強い。東工大は「博士の質も量も保証する養成制度にしたい」と話している。【元村有希子】

毎日新聞 2004年12月3日 東京朝刊



当初はこんな至極まともな計画だった、と。

  • 「成績上位者2割」「知的財産や経営など他分野も学ばせ、視野を広げる」「マンツーマンで自己表現力や交渉力も鍛える」「1年目から研究助手としての報酬も出す」……これは、まさに絵に描いた(ry
  • それにしても、『就職が厳しいため、工学系大学院では優れた学生が博士課程に進まず就職する傾向が強い』…のを、どこまで変えられるのか謎。
  • かつて「博士課程に進むのは自殺行為。例えばビルの10階から飛び降りるのと同じ。運がよければ助かるけど、まず死ぬと考えていい。ビルの10階という物理的な高さなら、みんな実感を伴った恐怖として受け止められるものの、博士課程は先が見えない分『何とかなる』という甘い考えに陥りやすい」と発言した知人は、まさに工学(機械/電気)系。
    • この知人自身、研究室の誰かから博士に行かないかと言われ、断った等。

まあそんな訳で自分は今度の4月から「10階飛び降りコース(別名:使えない博士コース)」に入る予定でして(ry

  • 「飛び降りたらまず死ぬ」のなら「死ぬために飛び降りる」という理由を元にした選択の仕方も、あるにはある。
    • 「うまくいくかも」と期待して飛び降りるのがいけないのなら、「最初から死ぬつもりですよ、何も望んでませんよ」と言って飛び降りるのは筋が通っているからいいのか、等。


というわけで(ry