デジタルデラックス
今日は一部で話題になっているこの記事から行ってみようと思います。
http://www.asahi.com/science/news/OSK200512100013.html
…
いや、突っ込みどころ満載なんですけども
まず
(理科が)「面白くて他の教科より好き」と答えたグループに職業を選ぶ観点を尋ねると、「能力や才能を発揮できる仕事をしたい」が92%…(中略)ところが、「科学者になりたい」との回答はわずか34%(男子44%、女子19%)。男子の56%、女子の81%は「なりたくない」と答え、前者の回答との食い違いが目立った。
…どこが食い違ってるんですか?
科学者*1じゃなくて技術者*2になりたいだけじゃないですか?
理科が好きな人が能力を発揮するとしたら科学者しか選択肢ないんですか?
- わずか34%の中の「男子44%、女子19%」にも注目。男子の半分弱は科学者志望じゃないですか(男女を平均化して少ないように見せているように思えるが?)。加えて、女子が少ないのにはさらに他の要因が関係しているんじゃないですかね?
- 科学につきまとう「3K(キツイ、キタナイ、キケン)」のイメージが問題なのでは(ry
でもって、記事の締めにある
小川教授は「科学者が身の回りで普通に生活している現実味のある存在として見えていないからではないか」と話している。
…むしろ
「身の回りで苦しく生活している現実味のある存在として見えているから」
と思えるのは自分が院生だからですかね?
下積みが長いとか、なかなか芽が出ないとか、若くして成功できるのは一部の天才だけとか、そういうことをメディアを通じて知っているからでは?
- 現代日本には理科好きのためのもっと魅力的な職業があるってことじゃないですか、いやあすばらしいすばらしい。
ただ、一つ思うのは
この中学3年生たち、多分普通の公立の子も多いと思うんですけども
現在の中学理科、つまりは彼らの受けているところの理科では
仕事の概念は適当な扱いで、力の分解やら合成なんてものもやらない。
イオンなんて存在すら教えませんし、中和もやらない。
メンデルの遺伝の法則すら扱わないし、
天気だって日本の四季がらみの話題は一切やりません。
そんな理科の一体何が好きで、何が面白いって言うんですか?
というわけで(ry