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augury

衝動的に1年前と15年前の思い出を書く

さて、ネットを徘徊&現実世界を彷徨して色々とネタを仕入れつつある今日この頃ですが、どうもいまいちまとめて書く気分になれず前回の更新から10日ほど経ってしまいました。

  • そして日付を見て今日が「自分が衝動的に海外に飛び出すことを決めた日」な事に気がつく。そうか、あの事業仕分けから1年経ったか…。
    • あの日はITmediaスパコン仕分けの記事にかじりついていた記憶が…。そして教官に大慌てで凍結を報告するも、すぐに信じてもらえないという展開。そりゃ普通信じないわな…。
    • 今更ながら、なぜ突然スパコン仕分けでそれまで1mmも考えていなかった海外を希望するようになったかをちゃんと書くなら、たまたまその2週間前の学会会期中、飲み会にてスパコン関係のポスドクさんたちと同席して、彼らの「既存ソフトをスパコン用に作り直すぞーそれでこんな計算をするぞー」という話を聞いていたから、に尽きる。
    • スパコン凍結=あの人たちはどうなっちゃうの?」→湧きあがる様々な感情→それまで科学技術やその政策についてぼんやり抱いていた自分の中の何かが音を立てて崩れさる→「日本にいるのが馬鹿らしくなりました(海外行きを推奨する某先生に理由を聞かれた時に咄嗟に出た台詞、2010年1月末の事)」
      • 本当は「ぼんやり抱いていた何か」が何なのかははっきり分かっているけれど、まだショックが自分の中で生々しいので今はこの程度で。
      • 今でも思い出すのは、「馬鹿らしくなりました」発言をしたとき、多少歯を食いしばらなければ嗚咽が漏れそうだったこと。どういう心境だったのかこの辺から適当に察して下さい。
    • ブクマやダイアリーで散々書いている通り、自分は授業料免除や奨学金のお世話になりまくった人間なので、基本的に国および制度への感謝の気持ちというのは人一倍持ち合わせている(はずな)のですよ。しかし前述のスパコン凍結はそういったものを一瞬で吹き飛ばすような威力を持っていてですね(ry

そんな訳で11月13日はこれからも、少なくとも海外に滞在する限りは毎年思い返す事にして、それとは別に今日はこの話題をとりあげてみます。


学校で商売しようとしたら生徒指導を受けた\(^o^)/ - Togetter

学校でハイクオリティの社会科テスト対策穴埋めプリントを売ろうとしたら生徒指導を受けた\(^o^)/
しかし社会科の教師はなぜにこれを「道徳的」な問題として捉えるのか理解に苦しむ。

  • 試験対策用のプリントを作ってほぼタダ同然で売ろうとしたら先生からケチがついてしまった中学生のツイート&他の方の反応。はてなブックマークでは賛否両論のようだが、概ね「中学生で金の授受はまずい」「何かあった時に学校側が責任取れない」「あらかじめ根回しするのも商売のうち」といった辺りがメジャーな意見か?

ブックマークコメントにも書いた通り、自分としてはこの中学生のやった事の是非よりも、この「自主的に勉強用のプリントを作って皆にばらまく」行為に中学時代の知人を思い出してしまった事の方が大きいです。

  • 正確には中学校時代の知人の高校時代と言うべきか。別の友人から様子を聞くに、この知人は商売ではなく、とにかくプリントを作って自分が勉強&まわりにも勉強させるということに何かを見出していた模様。ちなみに科目は古文。
  • で、この知人がその後どうなったかといえば、古文を極め過ぎて最終的に最年少で某予備校の古文講師になってしまい、先程ふと懐かしくなって名前をググったら書いた本やらインタビュー記事やら2chの単独スレやらがわらわらと引っかかるようなレベルに達してしまいました。
    • っていうかこんなに引っかかると思わなかったんですが…。この前…数年前にググった時はこんなにかからなかったはずなんですけども?!
    • そして検索にかかるのが怖いのであえて名前は挙げず。でも上の情報だけで十分特定可能な気も…。

面白いのでついついインタビュー記事や2chのスレを読んでしまったのですが、しみじみと「ああ、小中学校の時に持っていたものって、変わらないんだな」と思ってしまいました。

  • 予備校講師なのでインタビューも教育に関する話題なのはいいとして、語られる教育観がまさにこの人が小中学校でやってきた学習法をきれいに反映していてむしろ驚いたり。具体的に言えば、公文式のプリント教育&プリントをひたすらこなしまくる努力型。
    • 「点数(数字)への執着」を重視するのは明らかに公文式上がりだからだろうという気が。いや、この人自身がもともと順位とかにかなり固執するタイプだったから公文式がぴったりはまったって可能性も十分ありますが(自分も同類なので気分はよくわかる*1)。
  • さらには、論理的思考を培うのに数学と国語を挙げたり、英語をあくまでコミュニケーションツールと割り切ったり、中学校の時の得意科目がそのまま反映されているようで笑ってしまった。いや、もちろん主張はわかるし賛同できる部分もかなり多いんですが、多分数学が不得手だったり、英語が得意だったらまたちょっと違ったんじゃないかな…と。
    • ちなみに、2chとかでこの人が数学にも手を伸ばし始めているとかで反発する書き込みを見かけたけれど、そもそもこの人は高校上がるまで理系で数学狂い(いろんな意味で!)だったんだがなあ…とか思って複雑な心境になったり。
      • 少なくとも小学生のうちに電磁気学とかで出てくるナブラの計算とかが出来たのは間違いないし、数検まわりでは当時の最年少記録を叩きだしたりとか結構凄い人なんだが、一応。いや、全くそう見えないのはよく知っておりますとも…。


とまあ、個人的な思い出話を延々としつつ微妙に情報流出しても仕方無いので、あえてまとめるならば、「中学校の時に見せてた何かは、どんな形であれば少なくとも30近くなっても維持されるっぽいよ」と。
冒頭に挙げた商売中学生の彼も、30歳くらいには決済インフラとかの構築やってたりするかもしれません。いや他にも可能性いっぱいありますが。

  • で、他人の事ばかり書いても仕方ないので自分の事もつけたすなら、私立の中高一貫校なのに何を思ったか「こんなに快適なところにいたら自分が駄目になる」とか言って高校から公立に飛び出して行ったあたり、仕分けショックで「もう駄目だ」とか言って興味無かった海外に飛んでいくのと大して変わらないよね、とか。こういうのは多分自分自身からよりも、他人からの方がよく見えているはず。
    • つい先日(中学ではないが)高校時代の友人に「そういえば、昔言ってた『やりたくない事を敢えてやる』ってまだ実行してるの?」と言われた時はどうしようかと思いましたよ。もう自分の行動原理の一部過ぎて、そんな昔から主張してたなんて指摘されるまで気付かなかった。


というわけで(ry

*1:なので、順位に固執する我々の最初の出会いは互いに「貴様の名前は公文式の全国順位一覧で見たことあるぞ!お前が本人か!」でした。いや冗談ではなく、本当に…。