はてなダイアリーでは「へぴゅーNT/というわけで(ry」だった何か。
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regulation

ため込んでいた小ネタを微妙に放出

Twitterでもちょっと書いたのですが、この新しい仕事環境では「(仕事に関係あろうがなかろうが)何かささやかに面白い思いつき or 出来事」が過ぎっても、すぐに誰かにぶつけてあーだこーだする訳にいかず、微妙に弱っています。

  • 代替案としてメモを取る事を思いつくものの、メモをするにも手間がかかる&かろうじてメモするところまでたどり着いた僅かな小ネタの数々がなんとなく消費期限を過ぎながら傷んでいくのを眺めることしかできない事がわかりさらに弱(ry
  • 逆に言えば前の環境が恵まれ過ぎてた気が。

そんな訳で今日は、微妙に時系列だったり専門ネタだったり一発ギャグだったりしますが整理せず小ネタを投げ置きます。投げっぱなしです。

  • 周辺環境
    • 先日、職場の割と近くにあるテレビ局にて、局員を人質にとって?立てこもりが発生したらしい。「へえ、立てこもりねえ。さすがアメリカ…っていうか日本でもたまに立てこもったりするよね?しない?」などとスルーしていたら、実はそれなりのニュースだったらしく次の日CNNで流れていた。スルー力の再調整が必要だと痛感した。
    • 数ヶ月前、M3だか4くらいの地震があった。日米で震度の対応がどうなってるかわからないけれど、多分震度に換算すれば3とかその辺。しかし普段地震がない地域としては、これは大変なことらしくいろいろと大騒ぎだったようだ。
      • ごく一般的な日本人(関東在住歴25年超)の自分にとっては、下手したら月1くらいでやってくる震度3よりも、最大瞬間風速25m/s程度で2日も停電される方がダメージ大きいのですが。日本のニュース見てると停電からの復旧の早さが半端ないなと思う。
  • 仕事環境
    • こちらに来る前、「海外は雑用がないらしいよ」と散々言われ&その都度「んなこと言ったって日本にいる今だって雑用なんてないですよ自分ポヌドクですもん」とか返していたのだが、本当に前の環境より雑用がなくて驚異。
      • 身の回りの事はその担当の人がちゃんといてやってくれるので、自分は自分に必要なことだけやってればいい感じがひしひしと。一番幸せなのは、プリンタが壊れててもスルーしていい事。もちろん他の設備、たとえばサーバ類も当然気にしなくていいけれど、そもそもこの規模になるとサーバはめったに壊れない(正確には壊れないように専属の人たちが頑張ってくれているので、末端のユーザは何も気にしなくてよい)。
      • あとは地味ながら、流しがないので流しの掃除当番が回ってこないとか、ブース内にあるゴミ箱を清掃の人が定期的に回収してくれるとか等々。これがストレスフリーという奴なのでしょうか、多分そうでしょう。っていうか清掃まわりがそんなにストレスだったか自分。知ってたけど。
      • また、雑用とはちょっと違うが、ボスの部屋まで10歩以内にも関わらずボスに全く襲撃されない。週1でミーティングがあるので、お互い急ぎでない話題はその時でよいし、向こうが直接会いたい時はメールで呼びつけられる。
    • 結局、あらかじめ決まったミーティングや個人的な用事がないかぎり、仕事を中断される機会がほぼゼロ。なので一日の計画も立てやすいし、予定通り進まないのは100%自分の責任なので気が楽。
      • これは赴任直後にTwitterに書いたことだけども、逆にこの環境でボスがつかまりにくかったり、つかまりやすくても研究に意欲的でない人だと、ポスドクはブースで孤独に干からびルート決定。冗談ではなく、実際そういうケースもあるようなので恐ろしい。
      • あと…これを書くのは自分でもどうかと思うが…周りで喋ってる事が理解できないので気にならないと言うのも結構あったりなかったり。どうも階によって雰囲気が違うらしいが、自分のいる階は偉い人&ポスドクの率が高いので大声で長々と雑談するような空気ではないし、喋り声が聞こえてもどうせ英語か中国語なので結局スルー→思考の中断率限りなくゼロへ。
    • ちなみに、与えられた計算機(Windows XP)もこちらが自由に使える部分は少ない(マシンのAdmin権限がないのでたまに必要なソフトウェアが入らなかったりする)ので、どうにも「ここに最低限必要の道具置いとくから勝手に仕事しろ」感が強い(なので職場のPCで仕事に関係ない事をするのにはかなり抵抗がある)。ただ、さっそく勝手にやろうとしてサーバのディスク割り当ての初期値が10GBな事に気付いた時はちょっと泣けた。
  • 言語関係
    • 韓国人の同僚が"Have you ...?"を発音すると微妙に「へぴゅうう…?」っぽくなる。最初聞いた時「へぴゅーに新解釈ががが」と衝撃を受けた。さすがに最近はもう慣れたがやっぱりへぴゅー。
    • ロシア系のボスがregulation(レギュレーション)を発音すると「れぐれーしょん」っぽくなって、degrationと聞き間違えそうになる(本来こんな単語はないので間違えようがないのだが、似た単語のdegradationを誤ってdegrationと覚えていた関係で今でも時々以下省略)。日本語の「らりるれろ」が"d"の音に近いとかと若干関係あるかもしれない。あともちろんLとRなんて聞き分けられない。
      • さらにはoligomer(オリゴマー)が若干「おりごみゃー」っぽいので、なんとなく聞いていて楽しくなる。一回のミーティングで最低10回は出るので、最低10回はみゃーを聞ける。楽しい。やっててよかったこのテーマ。みゃー。
    • そして自分はどう頑張ってもMexicoが通じない。多分敗因はMの音が弱すぎるのと、xiがちゃんと言えてないから。別にまわりにメキシコの人いないし大丈夫だとか思ってると、忘れたころになって「この前メキシコ料理食べたよ」とか言いたい瞬間が巡ってきてハマる。
      • でもって、A’をエーダッシュと、kinaseをキナーゼと読んでしまうのが日本人ですよ。前者は自分じゃないですが。あと、八つ当たり気味にドイツ語版Wikipediaでkinaseを引いたら、意外と読めて戸惑いました。専門用語がほとんどそのまま英語と対応するので、文法がおぼろげでも単語だけ見たらなんとなく意味がわかってしまうとかそういう感じで。
  • 専門ネタ
    • 「たとえばヘモグロビンは(構成するサブユニットがパラログなので)ホモオリゴマーでしょ」by ボス。同じ分野だが、文化の差を感じる…。
    • Gene OntologyをGOと略し、ゴーと読むボス。大体の用語はボスにあわせるが、諸般の事情によりこれだけは頑なに拒否し続ける自分。いつか理由を説明する日がくるだろうか。
      • だって日本でこの分野でゴーといったらそれは(ry
    • ほとんどの情報が英語のPubMedで日本語の(ローマ字表記の)雑誌名を見つけると不意打ちを食らったな気分になるのだが、この前 "Acta Med Okayama" なる雑誌を発見し、「アクタ…メッド…オキ…オカヤマ………岡山ァ?!」となった。JB(Tokyo)とかは見慣れてるんで違和感ないんですが、岡山はちょっと想定の範囲外だった。ちょっと調べたら、岡山大学医学部と関係ありそうな何かだった。ちなみに必要な情報はちゃんと載っていた。ありがとうアクタメッドオカヤマ。
    • Acta Cryst Aという論文誌のIFが突如25倍になった話(あるソフトウェアの論文が掲載され皆がそれを引用しまくったために発生)をTwitterに書いたが、他のポスドクさん曰く、Briefings in Bioinformaticsという雑誌でも同じような事が起こったらしい。どうもソフトウェアやデータベースまわりの雑誌はこの手の事が起こりやすい気がする。ヒット論文が一つでもあればIF急上昇。なんかのビジネスモデルっぽい。
    • 最近、複数の用事で多方面に実験の論文を漁りまくっていたら、ある日偶然にも読む論文があれもこれも全部J Biol Chemに載ったものという状態になってしまった。多分10報ほど。
      • 印刷したものを手にして、ふと「…これ本当に全部違う論文だよな、ダブりないよな」などとよくわからない不安に襲われる。その後、慣れない論文誌の論文をたくさん手に持っていると、るるぶを持って観光に出かける直前に似た気分を味わえる事を発見した。


というわけで(ry