はてなダイアリーでは「へぴゅーNT/というわけで(ry」だった何か。
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stigma

世間から乖離してたらいつの間にか近傍が仕分けされてた

実は16日あたりから、特に4月23日から30日にかけて、本業の件で非常にアレな状態*1になっていて、天気予報以外の情報をほとんど仕入れないまま過ごしてたら、件の悪名高き事業仕分けが列島各地を襲っていたようです。

  • 理研とかJSTが一体どうなったのか全く知らない。やばい。
  • ネットを彷徨っていたら、うっかり1年早く学位を取っていたら応募していた可能性がかなり高い医薬基盤研究所が、さりげなく仕分け食らって縮減を言い渡されているのを発見。一体何事だ。
    • 良いまとめ:http://d.hatena.ne.jp/what_a_dude/20100428/1272422246
    • 国の研究所で国から運営費交付金貰ってるんだから、貰った金だけでやりくりして競争的資金を取るなと?そういう事言うなら最初からもっと手厚く&国立大学だって国の研究所みたいなもんなので交付金増や(ry

…今回に限らず前回も含め、この事業仕分けとやらを見ていると、昔、民間に行った知人が地方での学会開催を断罪してきた時のことを思い出します。

  • 確か2006年ごろ、国際学会とのジョイントか何かで沖縄で学会があったときの話。知人が指摘してきた事をまとめると「沖縄でやる必要があるのか。沖縄までの往復の旅費は研究費=税金なのだから税金の無駄遣いだ。旅費を抑えるために、学会は常に研究者の多い東京でやればよい」*2
    • 対するこちらは「毎年沖縄なわけではないし、この年は国際学会な上に沖縄に新しく出来た研究所(OIST)の周知・見学会なども兼ねている」「ある地方で学会を行う=その地方にいる学生・研究者の参加を促し、結果としてその地方での分野のアクティビティを高めることに繋がる」「毎年同じ場所でやると開催の負担が一部の人間に偏る」等と反論。*3
    • あと今にして思えば、いくら旅費が税金だとはいえ、それによって旅行会社やらそこの地方の観光業やらは儲かっているわけで、単純に研究者が遠出して楽しんでいる*だけ*ではない。
  • 結局その時は反論しきれず「なんて話のわからない奴なんだ」と思っておしまいでしたが、今こうして仕分けの議論を耳にしていると、構図としては相当似たものがあるように思えます。
    • 経済効果や、敢えて言えば心理的な影響*4とかあんまり考えられてなさそうな。乱暴な言い方をすれば「なんかいい思いしてるからずるい、止めさせろ」に近い。


というわけで(ry

*1:これについてはまた来週あたりに書けたら書きたいところ。まあ、最終的には自分の信念を確認して終わったわけだけども。

*2:こうして書くと実に仕分け的。

*3:基本的にこういう議論はあんまり得意じゃないので反論もうまくないのが情けない。

*4:学会のために遠くへ出かけることでリフレッシュ&創造性を保っている研究者の方々はそれなりにいるんじゃないかと。自分はそんな大層な存在じゃないのであんまり強く言えませんが。