extremity
ポヌドク最後の日、そして新年度へ
すでに学位記を手にしているので本当はもうポスドクなのかもしれませんが、一応きりよく年度末まではこの謎の肩書を名乗ってみます。
- 結局自分はポスドクもどき(ポヌドク)と言い続けて1年過ごしたわけだけれど、同じような「(単位取得)退学→数年のうちに論文を出して博士号取得を目指す」人たちが、それぞれ編み出した肩書*1を聞くと、各々のおかれている状況や本人がそれをどう受け止めているかが透けて見えるようで興味深くもあり、悲しくもある。
- 人は、自身がなんであるかをより正確に表す言葉が欲しくなるのだなあ、とも思う。自分を含め、みな正式な肩書(組織から与えられた職名)は持っているのにそれを使わないあたり、余計にそう感じる。
- 退学する直前まで、とてもシンプルで年度が変われば自動的に付与される「博士X年」の肩書がついていた分、ギャップが際立つのもあるのかもしれない。なんにせよ、自分のポヌドクタイムが今日で終わっても、この宙ぶらりんな気分は忘れないようにしたい。
それと、ついに新年度こと4月がやってきたので、明日はこの数カ月微妙に伏せていた次の職について書こうかと思います。
- 昨年の4月に比べて今年は噂の伝播速度が速いので、意外と多くの人が既に知っていそうな気も。ただインターネット上に流すのは一応これが初めてのはず。
- ついでに新年度に向けてデザインも変えてみました。以前の水色水玉模様に似たテーマに戻しつつ、ちょっとだけ前回の黒背景青タイトルからCSSを拝借したりなど。さしあたっては横が長いときに右側がすごくあまってしまう仕様を何とかできないか、こっそり画策中。
年度末:おまけ
なんだか新年度新年度と連呼していたらまるで年末年始のような気分になってしまい、「ゆく年くる年」を見たいとすら思ってしまう31日の夜です。
- それこそ大晦日ばりにまったりしてしまうのは、同じ建物内の他研究室の人気のなさが12月末を越えそうな勢いなのを見たせいもあるかも。年末よりも年度末。
そんなわけで、記念にポヌドクという名称が研究室内で発祥した際の写真でも貼っておくことにします。今日を逃すと貼る機会なさそうなので。
図:研究室のホワイトボードに書かれた、ポヌドクとその他愉快なアカデミック階級(架空)。下から順に、学生、ポヌドク(ポスドワ)、ポスドク、助手ドク、助手、助教、子犬(講師を子牛と書こうとしてなぜか子犬になった)があり、講師は別格として線が引かれている。
また、すべての職に特任(≒臨時or任期付きor非常勤)がつく場合があり、一般に存在する特任助教の名称以外にも特任学生などエキセントリックな階級が存在する。
右にある「ショロドク」はその名の通り初老のポスドクを意味し、そこから伸びる矢印には助手と助教の間くらいに存在するといいなあという願望が込められている(多分)。
- 写真におさめたのは昨年4月だが、もともとは一昨年、2008年6月か7月に書かれたもの。当時ポスドクだったの方の「助教とポスドクの間に溝がありすぎる、中間階層が欲しい」、および自分の「それなら学生とポスドクの間にもなにかステップが欲しい」という言説からこの謎の表が作り出された。
- なので、この雑談が行われていたとき、よもや自分がその中間階層にはまりこんで、「こっこれはまさにポヌドクというべき状態ッ!テキトーに言っていた例の階級が役に立つ日が来るとはッ!」などと叫ぶことになるとは、まったくさっぱり予想していなかった。
- 学位が3年で間に合わなかったら普通に留年するとばかり思ってましたよ。いやほんとに。
というわけで(ry
*1:「あやしい研究員」とか「D4のようなもの」とか。もっとばっさり今風に「派遣」などと言っていた人もいたような…