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事業仕分けを聞いてみた

仕分け結果はともかく「やり取りがひどい」とのうわさに、結果は見ても実際の中継を聞くのは敬遠していた事業仕分けなのですが、今日の「競争的資金(ライフサイエンス分野)」は自分に関係がある上に巷のニュースはあまり取り上げてくれなさそう&仕分けのホームページはすぐ更新してくれないので、しびれをきらして自分で聞く事にしました。

以下、適当な感想:

  • とりあえず自分に直接関係のある一つ目をフルで聞いてみた。意外と専門的なやり取りがあって驚く。基本構造が違うもの*1は120とか、7回膜貫通とか。
  • 総合科学技術政策会議で前にされたツッコミをスルーしてんじゃないの?!*2な指摘はまだ分かるとしても、前身プロジェクトであるタンパク3000にかみつくのはなんというか…。*3これは多分官僚さんに向かって言ってるだろんだけど、この場で反省とか責任感とか説教されてもなあ。そして国民目線また持ちだされる。さらには解析装置のNMRが結構値がはるものだからまたもや叩かれる。ちょくちょく入るフォローが救いか。しかしこれだけ評価評価と言われると頭が痛くなってきますね。
    • 数値目標設定してなんとか達成したはいいけど「量だけじゃないか!なんだこの質は!」と言われたのが前身なので、今のは物を絞って質重視*4で行ってますよってな説明はわかるしその辺は理解してもらってた模様。ただ、いかんせん質の評価って出しにくい気がしますよ。評価はどうなってるんだと連呼されて、結局最後まではっきりとした返答はできていなかったように思えたし、正直自分もどう答えていいかわかりません。そしてそのやり取りのついでに叩かれる前身。ものすごく叩きやすいから叩くのはわかるけど、焦点そこじゃないよ…。
    • あと、前身があれだったから今回本当に改善できてるのかって指摘はわかるけど、それを示すのはまた難しいなあと。すでに疑ってかかられてるのがつらいところ。
  • プロジェクトの中に若手育成なんてものが入ってるのをはじめて知った。これの説明を求められて「ポスドクの(プロジェクト終了後の)その先は保証はしておりません」ってな返答が素敵。それに対する「ほんとにそれでいいんですかァ?」がさらに素敵。その後の短いやり取りも含めて、こればっかりは仕分け人さんがいいこと言ってるとは思うけど、それこのプロジェクトだけじゃなくてかなり普遍的な問題な上にすぐ答えが出るものじゃないような。
    • あと、できればRAじゃなくてポスドクって言って欲しいのですけれども…。(重箱の隅)
  • ちょろっと飛ばし聞きしたら、分子イメージングは逆に論文の本数とか叩かれてて超怖い。この人数でたったこれだけですか、とかいやすぎる。

追記:
上の記載だと誤解を招きそうなところを微妙に補足。

  • 自分と直接関係あるとしてますが、この予算でご飯食べてるわけじゃないです、今のところは。今のところはとつけてしまうくらいには近いので、直接関係あると書いちゃうわけですが。
  • 評価に関して答えに窮する話。なんかこれだと評価する事を放棄しているみたいに思われかねない気がしてきたので少しだけ。まあ簡単にいえば質の評価も「結構やった」じゃ意味がなくて、究極的には数字で示さないとならないのですよね。「ターゲットの機能解析を8割終えました」とか。でもじゃあそもそもどこまでやれば成功なの?どこが10割なの?って疑問が起こったりもするわけで。最終的には「ほらこんなにやったよ!やったよ!!」っていいながら、やったことリスト&それを公表したものリストをぶんぶん振り回すしかない…ような気がしなくもなくってちょっとあれな気分になるわけですよ。

しかしこの調子だとGCOEとかずんばらりーんと行きそうで恐ろしいです。


というわけで(ry

*1:フォールドのことですね、わかります

*2:しかも一度は「そりゃうちだけへの指摘じゃないですよ」とかわしたものの、最後の最後に「このプロジェクトの事らしいですけど?」とか言われるという非常にこまったやり取りが…

*3:途中で言う動機が不純とか、もはや言いがかりに近い印象。予算をどぶに捨てたもさすがに言いすぎ。

*4:という言葉は使わなかったが。